2014年3月1日土曜日

【 流れに従って生きる ACT8:一流になるには一流を真似ろ 】


ACT8 「一流になるには一流を真似ろ」

 面白い専務と理解力のあるE工事長のおかげで2年ぶりにマンガのペンを持ち出した私でしたが、初めて「本に載る」漫画を描くことになったということで、大学のサークルで描いていた漫画とは、あきらかに意識が違ってきました。

わずか1ページ漫画でありましたが、その1ページの中で、読み手の立場になって笑わせなければならないという責任を感じました。サークルでの漫画は、いわゆる自己満足の世界なのです。

 

客観的な視点に立って面白い

 

これに慣れるまでは、かなり創作に苦しんだ覚えがあります。たった1ページの漫画が1ヶ月考えてもまとまらない。締め切り間近になってもまとまらない。そんな悶え苦しんだ中で、原稿ができるのはいつも締め切り前日なのでした。

意図的ではなかったのですが、何故かそうなってしまうのです。

 

こんなこともありました。

 

第2作目だったかと思います・・。

 

締め切り前日でしたので、夕方までに仕上げて提出する予定のまとまりかけの原稿を、朝一で、E工事長に見せました。自分の心の中にも、どこか妥協した点はあったのですが・・、遠藤工事長に「面白くない。描き直しなさい」と言われたのです。

 

私:「えぇ!今日の夕方締め切りなので無理ですよォ・・」

E工事長:「白鳥君。今日は、現場に出なくていい。現場は俺が全部やるから、ここ(現場事務所)で今日中に仕上げなさい」・・。

 

こんな上司って世の中にいるだろうか?

 

私はその日、本当に現場に出ないで昼飯も食わず、ものすごい集中力でストーリーを考え、漫画を仕上げました。

 

 

E工事長の評価は・・

 

 

おもしろい・・。

 

「合格」・・でした。

 

そこは漫画家のオフィスではありません。RC造の小学校の工事現場なのです・・。

 

 

この漫画づくりは、数ヶ月続きました。私が、E工事長から「もう俺に見せなくても大丈夫だな・・」と言われたのは、6作目くらいだっただろうかと思います。(ホームページには、この初期のシリーズは掲載していません)

この漫画を描くということを続けていて、現在の設計に役立っていることがあります。

 

   ひとつは、お客様の視点に立って、面白いプランかどうか・・という見方ができるようになったこと。

感動させれるプランか?もしくはストーリー性は持っているか?自己満足ではないか?など・・。

 

   二つ目は、締め切りが長くても駄目だということです。漫画もプランも2週間の時間をもらっても駄目なこともあります。もちろん、初期的なイメージ創作を考えれば時間は必要です。ただ・・「明後日までに仕上げないとアウト」・・という状況で、集中して創り出されるのが、実は一番面白かったりするのです。

大切なのは、『ものすごい集中力』なのです。

 

   三つ目は、「期待以上のものになっているか?」という見方です。漫画を描いてて感じたのは、相手が期待しているレベルを超えると、笑いや評価が格段に違うということです。

それに伴って、またハードルの高い「期待」と「依頼」がやってくるのです。逆に、期待した以下の出来上がりだと、手抜きを見透かされたり、話が冷ややかになったりします。下手すると仕事自体が消えますので、家づくりも同じだな・・と感じます。予算を把握しつつ、その中で相手が期待している以上の内容を提案できているかが、仕事に結びつくかどうかに大きく影響しているような気がします。

 

○ そして、漫画づくりを通して得たもので、住宅設計をする際に、私に何よりも大きな力を与えてくれているのは、E工事長の言葉でした。

 

 

漫画のアイデアに行き詰ったとき、E工事長は私にこう話してくれました。

 

E工事長 「白鳥君の描いている漫画のタッチは、誰かの真似か?」

 

私 「まぁ・・そうですねぇ・・。」と私はバツの悪そうな声で言いました。

 

 

E工事長 「それを、恥ずかしいと思うか?」

 

 

私「ん~・・・」

 

 

 

 

E工事長 「白鳥君・・

 

『一流になるには一流を真似ろ』

 

という言葉がある。

 

真似することが一流への近道なんだぞ!

 

真似することを恥ずかしいと思ったらだめだ!

 

どんどん真似しなさい!そのうち自分なりのオリジナルも生まれるから!」

 

 

私は、この言葉に目からうろこが落ちる思いをしました。それまでは、やはり真似することを避けたいという意識が働き、それが、創作の幅を狭めていました。しかし、この言葉を聞いてからは、真似ることを恥と思わず、むしろ、自分の肥やしにする・・という意識が働いています。

住宅の設計をしていくときも同じ意識です。雑誌や、実物を見て、いいと思う設計要素は、遠慮なくどんどん真似してみます。不思議なもので、真似してみると意外とすんなり自分の設計力のUPにつながりますし、そこから+αの独自性のアイデアも浮かんでくるのです。漫画も住宅設計もその点は同じで、真似をどんどんしていくと、必ず、そこから真似た要素+αのものが生まれてくるのです。多分、E工事長が言っていた「一流になるには一流を真似ろ」の真髄はここにあるのだろうと思います。

 

私の人生の格言の一つです。

 

『一流になるには一流を真似ろ』

 

 
***蛇足的な話になりますが・・***
 

この小学校の現場をやっているとき、こんなことがありました。

サッカーのアメリカワールドカップ予選で、日本はミラクルな快進撃!。初のワールドカップ出場は、ほぼ手中に収めているという状態でした。私は、サッカーが大好きなので、日本が初めてワールドカップに出るときは、何が何でも見に行きたいと思っていたのです。結局、日本は最後の最後「ドーハの悲劇」で、ワールドカップ初出場を逃したのですが、私の心の中では、悔しさ半分、ホッという感情が半分でした。さすがに、N建設に入社して、たった一年で辞める「流れ」は感じていなかったからです。もし、日本がアメリカワールドカップに出ていたら、かなり悩んで、会社を辞めていたかもしれません・・(^^;)。
この蛇足的な話は、後ほど生きてきます
 

 

 

 

 *【流れに従って生きる】は毎月1日に更新していきます*

 

 

 

 

2014年2月26日水曜日

埼玉県から

昨日、わざわざ埼玉県から、断熱の施工方法を見たいということで 
同業者の工務店さんが、北上市まで来てくれました(^^)
 
私の東京のセミナーにも参加していただいたということで、
話もいろいろと盛り上がりました(^^)
 
私よりも若い2代目経営者さんだそうです。
初代よりレベルの高い家づくりを志しているそうで
これからどんどん頑張ってほしいです(^^)

 
あれ?・・俺・・太った・・(^^;)?

2014年2月19日水曜日

現場まわり 70年ぶりの雪に四苦八苦

 
70年ぶりの大雪・・ということで仙台の現場見まわり
 
一昨日の月曜日・・
 
「うわ(@@;)・・」
 
まあ、でも北上くらいかな・・(^^;)
 
早速、ホームセンターにいって、スコップ買って・・雪かきを
ちゃっちゃと しちゃおう・・!
 
 
 
・・とホームセンターへ・・
 
私 「雪かきスコップはどこですか?」
 
ホームセンターさん 「もうないですよ。60本仕入れたら10分で完売しました」
 
私 「え!?普通のスコップは?」
 
ホームセンターさん 「それも 売れ切れです」
 
いろいろまわりましたが・・他のホームセンターさんも 全滅・・(@@;)
 
100万都市の購買力に唖然・・
 
 
 
昨日、出直しで岩手から雪かきスコップを持って再戦!
 
 
・・・ところが・・・
 
 
 
 
 

雪が・・重ーーーーーーーーーーい O ̄;)


 
水を含んで半端なく 重ーーーーーーーーーーーい (O ̄;)
 
 
 
岩手のイメージで、
 
現場の雪かきなんて、1人で2現場くらいできると
 
甘く考えてました・・(--;)
 
足腰がたがた・・腕もヒイヒイ・・で、1日かけて1つの現場の半分・・。
 
 
今日は、別現場に 再再戦・・(--;)
 
大工さんの応援もらって雪かきしてきます・・。
 

2014年2月12日水曜日

断熱リフォームマンガ

新住協で断熱リフォーム用のマンガを製作しました。
これが、なかなか面白い(^^)
キャラクターもいい感じ!
 
 
絵は青森の主婦の方とか・・
 
いやいや、温かい感じが出てていいです(^^)
 
 
 


 

2014年2月10日月曜日

超緩勾配屋根のリスク-その③-

超緩勾配屋根のリスクは、下記のホームページに移行しました
 
 


2014年2月7日金曜日

OBさま訪問 TV撮影

新住協でテレビ番組を作ることになり、昨日、当社のOBさま宅で撮影がありました(^^)。

 
撮影の合間にお客さまと話の中で・・
 
OBさま「先月の灯油代が8000円でしたね・・」
 
私「それ・・激安過ぎませんか・・」
 
OBさま「給湯と暖房用の灯油で8000円ですから安くてビックリしましたよ・・。」
 
「冬の期間を平均すると1か月1万円ちょっとですかね・・」
 
「日射がある日は、暖房止めてても21度とかになりますよ」
 
 
室温をあまり上げなくても全体が温かいので、生活上問題ないということで
18~19℃くらいで生活しているそうですが・・
(多くの方は21度前後ですので、2~3℃低いかもしれません)
 
それにしても激安です・・。
 
*****************
 
 
いろいろと家づくりを計測をしていて感じることがあります。
 
 
当社で言いますと、オール電化の方より、
なぜか灯油系で給湯&暖房した方のほうがランニングコストが低い傾向が出ます。
 
 
机上の計算では、電化製品(エアコンなど)のCOPがよくなっているので、
オール電化のほうがランニングコストが安くなるのですが・・
 
ん~・・わからない謎です・・(--;。
 
カタログ値のCOPと実生活上でのCOPの差が
どれだけあるのかは わかっていないので・・
その辺に謎を解くカギがあるのですかね・・
 
 
 
 

2014年2月1日土曜日

【流れに従って生きる ACT7:N建設にて―再びマンガのペンをとる―】


ACT7 N建設にて -再び漫画のペンをとる-

 

 N建設でのはじめての現場は、会社を飛び出して現場事務所へ出勤するというRC構造の小学校建築でした。初めての現場でしたが、大きくてわくわくした記憶があります。

その現場では、毎日たくさんの職人さんが作業にきました。1日30人~50人という数の職人さんが来る日もあり、にぎやかな毎日を過ごしました。
その日々の中で、私はいろんな職人さんと仲良くなり、そしてその職人さんの数人から言われた記憶に残る言葉があります。


白鳥君・・、最初に付いた上司が【E工事長】でよかったな・・。

 
E工事長はトップダウンでなく、職人さんや部下の意見をよく聞いてくれました。また、指示待ちを期待せず、「考えること」「アイデアを出すこと」を重要視していました。おかげさまで、初めての現場にもかかわらず、いろいろと遠慮することなく聞けましたし、遠慮なくいろいろなアイデアを提案することもできました。
予算がなくて2人で現場を切り盛りしなければならなかったことも、逆に色々と役割をあたえられる環境となり、私自身のその後のステップアップには、恵まれた環境だったと思います。

 

この現場で、まさかの面白い展開が起きました。

 

ある日、N建設の専務に呼び出され、次のように言われました。

 

「俺が執筆している建築雑誌の1ページに現場マンガを連載してみないか?」

 

 

思わぬ提案で喜びたい依頼でもありましたが・・

初めての建築現場の上に2人で切り盛りして忙しく、

とても時間が取れない・・(ーー;)。

 

現場で描こうにも新入社員の私がそんなことをお願いできるはずもない・・。

 

でも、何かのチャンスのような気もする・・。

 

ん~・・どうしよう・・(ーー;)

 

 

もともと前向き思考の私は、思い切ってE工事長に相談してみました・・。

 

 

ここで、E工事長から驚きの答えが返ってきました・・。

 

「白鳥君・・マンガを現場で描いていい。

そのかわり、出来上がったら一番最初に俺に見せろ。

面白くなかったら、描き直させるから」。

 

「え・・!いいんですか!?・・(@@;)」

 

予想外の返事に、正直、驚きました・・。

こんなことをすぐに快諾してくれる上司って、ちょくちょく居るのだろうか・・

それとも、かなり稀なことなのだろうか・・

 

 

 

その後わかったのですが、E工事長は若いころ映画監督に本気でなりたかったらしく、こういう創作活動には理解力があったのです。

これもあとでわかったことなのですが、E工事長以外の上司の方であれば、規律正しい性格上・・誰一人OKを出さなかっただろう・・ということは明らかでした。

そのほうが普通なのですが・・。当たり前です・・(^^;)

 

こんなラッキーな偶然も重なり、すっかりあきらめていた漫画のペンを2年ぶりに握ることになりました。これも、「流れ」なのだろうか・・。偶然の重なりとはすごいものです。まさか、それから10年たった今でも描き続けることになり、間接的にも仕事になるとは、その時はもちろん思いませんでした。

 

 

 *【流れに従って生きる】は毎月1日に更新していきます*